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1 2019/07/13(土) 20:56:17.23

■長期にわたる道具の変遷を人類以外ではじめて確認、ヒゲオマキザル

ブラジル、セラ・ダ・カピバラ国立公園にすむヒゲオマキザル(Sapajus libidinosus)は、3000年前から石を使って木の実を割っていたという研究結果が、6月24日付けの学術誌「Nature Ecology & Evolution」に発表された。アフリカ以外では、動物が石器を使った最古の証拠だ。

ヒゲオマキザルが硬い木の実や種子を割るために使用した丸い小石は、国立公園のさまざまな年代の地層に含まれていた。私たち人間以外の動物が道具を使用していた証拠は、過去にもいくつか見つかっている。最も古いのは、コートジボワールで見つかった4000年以上前のチンパンジーのものだ。

しかし、セラ・ダ・カピバラの石器については、人類以外で初めて、長期にわたる道具の変遷が認められた。これがほかと明らかに異なる点だ。硬さの違う食べ物に合わせて、使う石の大きさを変えていったのではないかとみられている。

「このような場所で発掘を行っていると、詳細な考古学的記録があるのは人間だけではないということがわかってとても興味深いです」。英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の博士研究員で論文共著者のトモス・プロフィット氏はそう語る。

「この発掘現場は、ブラジルのヒゲオマキザルにも彼ら独自の考古学的記録があり、道具を使っていた証拠である遺物が存在することを示しています」

オマキザルの道具使用を研究すれば、最初期の人類も含め、ほかの霊長類の道具使用の起源の解明につながるかもしれない。これまでに知られている最古の石器はアフリカで見つかった330万年前のもので、作為的に削られた跡がある石の刃だ。猿人であるアウストラロピテクス・アファレンシスかケニアントロプス・プラティオプスによるものとみられている。

しかし、石を削って石器を作るようになる以前から、初期人類は手を加えていない丸い石を使って食べ物を処理してきたと考えられている。現代のセラ・ダ・カピバラにすむヒゲオマキザルも同様に、石をそのまま道具として使っている。そのオマキザルの行動を研究すれば、ほかの場所を発掘する際にも、何を探すべきか参考にできるだろう。



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